更新日:2020.4.28

準備室とは

考作室や図考室に入る前の予備知識を集めた部屋です。

考作とは

一般に「考える」という言葉は、さまざまな意味に使われますが、その中には、「考案する」「発想する」「案出する」「着想する」などの意味もあり「思い付く」もその一つです。

第一考舎では、「その人にとって役に立つ考えを思いつくこと」を考作と名づけているので、考作は上の意味での「考える」の更に特殊な場合を意味しています。

そして考作は、考えを思いつくまでの過程であって、実行案として完成させるまでを扱っているのではありません。

課題について

第一考舎では「考作をする題材」を「課題」と呼ぶことにしています。

課題は、
 「~を達成するにはどうしたらいいか」
 「~の原因は何か」
 「~を解決するにはどうしたらいいか」
 「~がもっと上手くなるにはどうすればいいか」
 「今の状況はどういうことか理解する」
 「~さんに、どうアドバイスすれば理解してもらえるか」
 「~を修理するにはどうしたらいいか」
 ・・・・・
といった様々なことであり、特別なものではなく、常日頃考える題材になっているものです。

なお課題の表現は、何をしたいのかを明確にするために、できる限り「~を~する」の表現に書き換えています。

上記の例では、
 「~を達成する方法を考え出す」
 「~の原因を探す」
 「~を解決する方法を考え出す」
 「~がもっと上手くなる方法を考え出す」
 「今の状況を説明する」
 「~さんに理解してもらうためのアドバイスの内容と仕方を考え出す」
 「~を修理する方法を考え出す」
としています。

考作を助ける道具

他の人も同じかどうかはわかりませんが、私の場合は、考作の主要部である「頭の中で考えを作り出す過程」を意識して行うことが出来ません。
つまり、課題を意識した後は、無意識のうちに頭の中で考えが作り上げられて、その結果が自分の考えとしてフッと浮かんで来たかのように意識できるようになるのです。(詳しくは「研究室」で)

課題を意識する 無意識のうちに
頭の中で考えが
作られる
考えがフッと
浮かんできたかの
ように意識する
<-意識できない部分->

このため、「頭の中で考えを作り出す過程」については、そのやり方を意識的に変えることが出来ません。
意識的にできるのは、
「課題を工夫すること」
「考えるための予備知識を工夫すること」
「出てきた考えをどのように扱うかを工夫すること」
です。

第一考舎で紹介する「考作を助ける道具」とは、これらの工夫を組合わせたものです。

それらは、使えば必ず考えを作り出せるという「考えの製造機」ではなく、考えができやすくなるように、頭の中を耕すような道具であったり、頭の中で出来た考えが外に出やすくなるように通路を広げるための道具であったりします。

頭の中を耕すというのは、課題に関連するかもしれない記憶を引き出しやすくすることを意味します。

考えが外に出やすくするというのは、無意識の内に作られた考えが意識上にフッと現れたときに安易に捨て去らないということです。

これらの道具は「考えの製造機」ではないので、使って考えても考えが出ないこともあります。その場合は、何回かやってみたり、別の道具で考えてみる必要があります。

自分の考作を進化させる

私は、「常に自分の考作を進化させていたい」と思っています。
つまり、昨日より今日、今日より明日の方が、考作が上手くなっていたい訳です。
自分がその時に望んでいるような考えを、より早く思いつくようになりたいのです。

では、「もっと上手く考作をする」には、どうすれば良いのでしょう。

私は、「もっと早く走るには」、「もっとピアノを上手く弾くには」、「もっと早く単語を覚えるには」、「もっと料理を上手く作るには」などと基本的には変わらないと考えています。

自分のやり方を確認する
 
方法の欠点を修正する 他の方法と比較して
良い方法に変える
↑ ↓ ↓ ↑
決めた方法に習熟する

それには先ず自分が、どうやっているのかを自覚することだと思います。
もしそのやり方に欠点が見つかれば、修正してもっと上手く行くやり方にするとか、他の人が提案している様々な方法と比較してみて、より良いと思うやり方を試してみます。
そして、そのやり方を上手くこなせていないと思えば、熟練度を上げるために練習します。

私は、この「方法の選択・修正・習熟」を繰り返すことで、考作は上手くなるのだと考えています。

また考える題材によって、考える方法の使い分けも必要だと思います。
これは、全ての課題に使える万能な方法はなく、その時の状況や目的に応じた様々な方法があるということです。

研究室」には、「自分のやり方を確認する」のに役立つ材料として、「ヒトはどんな仕組みで考えているのか」、「ヒトはなぜ何も思いつかないことがあるのか」、「ヒトはなぜ考え間違いをするのか」について、わかっていることを掲載します。

そして、自分のやり方と比較するための材料として、世の中で提案されている方法や、私が行っている方法を「考作室」「図考室」に掲載します。